sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

佐山ゼミ新4回生の宮﨑千裕です。

投稿が遅くなってすみません。

私の進級論文のテーマは「犬の殺処分ゼロへ ペットショップでの購入を廃止し、保護施設からの引き取りを推進」です。

日本ではペットの殺処分が社会問題となっています。2018年12月の時点では、年間に成犬5,995頭、子犬1,692頭の尊い命が殺処分されました。本論文では、近年のペットブームの裏側にあるこの悲惨な現状を踏まえて、「ペットはモノではなく、命ある生き物である」という基本的な倫理観を問いかけました。

殺処分ゼロを実現するために、日本と海外のペット購入方法の比較をした上で、日本でも保護施設から犬を引き取る「保護犬制度」を推進しました。なぜなら、海外のペットショップではペットフードや用品などのみを販売しており、生体販売は行われていません。特に、動物愛護先進国と言われているイギリスでは「ルーシー法」と呼ばれる法律が施行されており、仲介業者やペットショップなどの第三者の犬猫の販売を禁止しています。このように、法律によってペットショップでの生体販売が禁止されていることもあり、海外では犬を飼う際はブリーダーや保護施設からの引き取りが主流です。そのため、保護施設に引き取られ、その後殺処分された犬は10.4%と日本に比べて圧倒的に低いという状況です。

この結果から、日本のペット産業のあり方を見直すべきだと考えました。ペットショップでの生体販売を縮小させ、ブリーダーや保護施設からの引き取りを拡大させることで、殺処分数を減らせると考えるからです。しかし、どのように取り組めば「保護犬制度」が日本にも浸透するのかという具体的な策を立案・検証することができませんでした。卒業論文では引き続きこのテーマについて研究し、立案・検証まで行う予定です。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございます。まだまだ大変な状況が続いていますが、体調に気をつけながら今年も実りある一年にしたいと思います。今年度もよろしくお願いします。

宮﨑 千裕