sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

こんにちは。

佐山ゼミ新4回生の草刈朋代です。

今回は進級論文について書かせていただきたいと思います。私のテーマは「これからの日本の環境政策の仕組みに関する考察~環境先進国ドイツと比較して~」です。

このテーマにした理由は、欧州を旅行するにあたって日本とは大きく異なる充実した環境政策を目にし、日本の環境問題に対する意識が低いことに問題意識を感じたからです。実際に現地のスーパーに行くと、日本では当たり前にもらえるビニール袋ももらえなかったり、果物や野菜の過剰包装がされていなかったりなど身近に環境配慮を意識させる政策が徹底されていました。また使用したペットボトルを返却する機械があり、お金が戻ってくるデポジット制度など様々な工夫がされており、人々の生活と環境配慮行動は当たり前のように存在していました。

これらと比較すると日本の政策はやや遅れているのではないかと感じました。もともと日本も2006年に容器リサイクル法改正の際にビニール袋の有料化が検討されたようですが、客離れを懸念するコンビニの強い反対で見送られたそうです。これらの遅れの原因は人々の意識の問題・企業の協力が欧州に比べ乏しいことが原因ではないかと考えました。

このような欧州と日本の違いを、環境先進国といわれるドイツの政策を基に比較し、日本にも導入できる制度はないか政策提案をしたいと思い、このテーマにしました。

論文ではドイツの環境意識が高まったきっかけとなった歴史的背景と日本の歴史的背景を比較しました。またドイツ人の環境意識の高さから生まれた政策内容などを調べ、日本の人々の環境意識をもっと高めていくためにはどういう制度が必要であるのか、日本に受け入れられる制度はどのようなものであるかを中心に考察し、これからの日本の環境政策の在り方を提案しました。

やはり人々の意識を高めるためには幼いころからの教育が必要であるのではないかなと考えました。例えば実際に「環境」という科目を小・中・高校などの科目に取り入れ、大学受験の科目にも導入するなど、日常的に環境問題に触れるきっかけとなる政策をつくることが必要ではないかという考察に至りました。

卒業論文では今回できなかった日本人の環境意識を調査・分析し、意識向上をするためのより具体的なアプローチを考え、実現可能な政策を提案できたらなと考えています。

最後まで読んでくださりありがとうございました。