sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

みなさん、こんにちは!

ノルウェーに留学中の佐山ゼミ新4回生、大槻夏未です。

 

関西学院大学はテストも終わり、春休みに入った頃でしょうか。

こちらノルウェーの留学先の大学では春休みがなく、普通に授業もあるので、日本の大学の春休みが少し羨ましいです。

 

今回は「進級論文について」書かせていただきたいと思います。

テーマは「ワークライフバランスの現状とは?~ワークライフバランスを実現するために~」です。

前回のブログで少し触れましたが、私は総合政策学部の中で幅広い学びの中で社会保障制度、社会福祉に興味を持ちました。それがきっかけで、福祉が充実しているノルウェーに留学したい、現地で学びたいと思い、と思うようになり留学を決意しました。現地では、社会福祉に関連した授業を履修していたこともあり、このトピックで進級論文を書かせていただきました。

佐山先生の専門は環境フィールドですが、私は「現地に実際に行って、自分の目で見て、学ぶ」という点で、フィールドワークに重きを置かれている佐山先生の考えと通ずるところがあったため、佐山先生のゼミに入らせていただきました。ゼミの専門が環境であるため、ブログで留学先のノルウェーと日本の環境(生活を含む)を比較することで、ゼミに貢献させていただいていますが、進級論文は自分のより深く学びたい分野で書かせていただくことにしました。

佐山先生には柔軟に対応していただき感謝しています。

 

さて、内容ですが…

日本と海外の働き方についての比較(労働時間、労働に対する意識など)そして日本の労働環境が悪いといわれている原因、さらに改善するためにはどうしていうしていくべきかについての考察を書かせていただきました。

日本を含めたアジアでは「過労死」という言葉をよく耳にしますが、海外ではこの過労死という言葉は存在しません。アジア圏では労働環境が深刻であるということと、その一方でヨーロッパ諸国では働き方が全く異なることがわかりました。

そこで具体的な数値から日本と海外(ヨーロッパ諸国)の働き方の違いについて数値を交えながら述べさせていただきました。

調べて分かったことは、

ヨーロッパ諸国との大きな違いはアジアが圧倒的に長時間労働をしているということ。

 

そしてその原因は主に2つあると考えます。

1つ目の原因は長時間労働者に対する意識の違いだと考えます。

アジアでは長時間仕事をしている人の方が、「頑張っている、責任感が強い」などのポジティブイメージを持たれていることが多いことがわかりました。日本では「忙しそうに働く姿」を認める文化が根付いているというのも、これと関連していると言えるでしょう。

もう1つは、評価の違いだということです。

日本の働き方は「チームワーク」なのに対し、ヨーロッパ諸国の働き方は「実力主義」だと考えました。日本では、BOSSが退社するまで部下は退社できないということを耳にしたことがあります。

一方、ヨーロッパは自分の仕事が時間内に終われば退社できるし、できなければ残業や、土日出勤なのだということを、留学先で出会ったヨーロッパの学生が教えてくれました。

 

そして、論文の最終章には「日本のワークライフバランスを改善するには」というテーマで考察、つまり解決策をいくつか挙げさせていただきました。

 

今回の進級論文では、日本のワークライフバランスの現状を明らかにし、どうすれば日本のワークライフバランスを向上するのかについて述べてました。

卒業論文では、この進級論文での研究、結果、考察を基に、「なぜアジアは長時間労働や過労死をしてしまう人が後を絶たないのか」、「社会や文化とワークライフバランスの関連」などについてもさらに深く、研究していきたいと思います。

 

今回のブログは「進級論文について」書かせていただきましたが、次回からはまたいつも通り、留学生活についてのブログを書かせていただきたいと思います。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

大槻夏未