sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

2019年 進級論文について

こんにちは、佐山ゼミ新4回生の岩佐拓海です。

今回は、先日作成した進級論文について書かせていただきます。

 

私のテーマは、「日本の環境教育における体験型学習の導入に関する考察-ドイツでの環境教育を事例にして-」というものです。

 

このテーマを選んだ理由は、小学生の頃に経験した体験型の環境学習が、社会で実際にどのような役割を果たしているのかに疑問を持ったからです。私自身、この経験から自然環境に興味を持つようになり、現在総合政策学部で勉強をしています。そして、同じような経験を通して少しでも多くの方に自然環境に興味を持って欲しいとも感じていました。そこで、日本の環境教育の現状や課題を分析した上で、どのような政策を立案したら体験型学習を普及できるかをこの論文で論じています。また、環境先進国と呼ばれるドイツの環境教育と比較することで、日本における課題をより鮮明にする取り組みをしました。

実際に研究を進めて行くと、日本とドイツでは、体験型学習の機会に大きな違いがあることが分かりました。日本では小学校において年に1,2 回ほど体験型学習に取り組むのが一般的です。しかし、ドイツではその回数が3倍近くあり、「森の幼稚園」と呼ばれる施設の活動を通して、より幼い頃から自然に関わる機会を増やしています。これにより子供の頃からもつ環境意識が大きく変わるそうです。そのほかにも違いはいくつもあり、日本で体験型学習が進んでいないことが分かりました。

また、上記の内容から日本における参加型学習の導入のための課題の分析も行いました。そして、その課題は ①学習の場や機会の拡大 ②指導者の育成 ③国と地方自治体の役割の明確化 ④新たなアクターの4つであると考えました。これらの課題を改善するには新たな政策が必要となりますが、各アクターがきちんと機能すれば改善できる可能性もあるはずです。

今後の卒業論文では、この進級論文をさらに発展させ、現状の課題克服に向けた具体的な政策立案をしたいと考えています。

 

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

岩佐 拓海