おはようございます!
佐山ゼミ新4回生の渡邊永です。
佐山ゼミへ入った新3回生のみなさん!おめでとうございます!
まだ誰とも会えていませんが近いうちに会うことになると思いますので
これからよろしくお願いします^^
さて、新学期も始まりましたが、私が昨年度1年間でテーマとしてきた進級論文について書かせていただたこうと思います。私が佐山ゼミに志望した大きな理由の1つでもある阿蘇のフィールドワーク。私自身が熊本県出身ということもあり非常に興味をもっていました。この阿蘇の草原をベースとした研究を進級論文でも記載しています。
私の進級論文のテーマは、”阿蘇の草原は私たちにとって必要なのか” です。
初めに説明をしておきたいのですが、決して草原が必要と捉えておらず、むしろその重要性、価値、活用に大いに私自身が積極的です。
そもそも草原には大きくわけて2種類あります。高山や気象条件等により発生する「自然草原」と人為的に維持・管理を行っていく「二次草原」です。阿蘇地域の場合は二次草原に当たり、約1000年前の平安時代から草原の維持・管理を地域の人々を中心に継続されてきたとされています。また草原の維持・管理には大きな負担かかり、事実、阿蘇の草原を維持・管理している方々の平均年齢の高齢化やボランティア人口の減少も進んでいる状況です。
私は阿蘇地域に実際に複数回訪れ地域に暮らす人々や環境と交流を重ねる中で、私たちの世代が草原を今後も守り続けるということにどのような価値があるのかを独自で考察しています。そこで仮説として2つの重要性から私たちは草原を守り続けていく必要があると考えています。
①社会(ビジネス)的重要性
②文化的重要性
①社会(ビジネス)的重要性
阿蘇の草原は活用方法として多岐にわたっています。草原そのものを活用して行われる畜産業。また草原を含めた阿蘇の景観を目的とする観光業。その他複数の産業が草原の恩恵を受けながら生業として繁栄している状況です。私たちはこの産業を継続すること自体が地域を支えると考える点から重要でありかつ、草原の維持・管理をするべきであると考えています。
②文化的重要性
阿蘇地域に暮らす人々にとっては、自然に対する畏敬の念や環境の神に対する信仰が少なからず存在すると考えます。自然を含む環境があることで地域の暮らしが守られているという可視化できない草原に対する価値が存在すると考えています。暮らしている方々の数だけ存在する可能性もあり文化面から見ると無数であるとも考えています。
この重要性に関する仮説をもとに、今後は実践を通して、少しでも私たちが重要であると確信できる状況を可視化して証明していくことを予定しています。そして卒業論文のテーマとして引き継ぎ、可能限り2点の重要性を確立していきたいと考えていますので引き続き、見守ってもらえたら嬉しいなと思います。どうぞよろしくお願いします。