sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

スリランカ留学レポート(8) 新しい信号

アユボワン!

皆さんこんにちは!

佐山ゼミ3回の和田紗季です。

スリランカ出発から約5ヶ月が経ち、無事帰国しました!

 

3ヶ月ぶりの投稿となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

春の陽気を感じられる暖かい日が続いたかと思いきや、急に真冬の寒さが舞い戻ってくるといった感じで、まさに三寒四温の季節ですね。就職活動、卒業式、入学式と忙しくなる時期ですが、みなさん、体調にはくれぐれもお気をつけて。

 

現地での活動が忙しくなり、少々お休みさせていただいておりました。ご心配おかけしてしまった方には、大変申し訳ありませんでした。

お休みしていた三ヶ月で、スリランカのことをさらに深く知ることが出来ました。今日からは、私がスリランカで学んだことの中から、まだまだお伝えしきれていない「スリランカの面白い文化」や「新しい発見」などを、帰国直後の新鮮な状態でご紹介できればと思います。

今回は、第7回目のスリランカ留学レポートに続き、第8回目として投稿したいと思います。それでは、よろしくお願いいたします。

 

突然ですが、みなさん、これは何だと思いますか?

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これは、スリランカの食品ラベルについているマークです。

今回は、日本では見たことのない、スリランカのラベル表示についてご紹介したいと思います。

 

スリランカのスーパーや近所のカデー(お店)に行くとこのマークとよく遭遇します。 ジュースやお菓子、アイスクリーム、乳製品などの飲食物に付いています。

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いったいこのマークは何を表しているものなのでしょうか。

 

実は、このマーク、食べ物に入っているお砂糖の量が一目で分かる信号なのです。

中村(2018)によると、スリランカの社会問題の一つである、糖尿病を予防するための施策の一つで、2016年から始まっているそうです。実は、スリランカは、国民の約40%が糖尿病予備軍といわれています。割合を聞いただけでも多いと感じると思いますが、日本の12.1%と比べてもかなり多いことが分かります。(参考URL:https://www.ganas.or.jp/20180107diabetes/)

さて、具体的なレベル分けについてですが、液体100ミリリットル当たりの砂糖含有量が11グラム以上だと赤、2~11グラムだと黄、2グラム以下だと緑となるそうです。

このマークを毎日チェックしていると、いくつか気づくことがありました。それは、アイスクリームには緑の表示が多く、飲料には赤の表示が多いということです。私が購入したものに限るのかもしれないと思ったので、大家さん宅の冷蔵庫やスーパーでも調査をしたところ、ほとんどのアイスクリームが緑の表示で、よく飲む飲料品は、緑のものが少なかったです。

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この表示は、砂糖含有量のみを表すものなので、人口甘味料しか使われていない食品や100%ジュースなどは、糖分があったとしてもラベル表示されないそうです。ちなみに、ゼロカロリーのものやシュガーフリーと記載されたものは、緑の表示がされていることが多かったです。緑の表示が付いていると一見ヘルシーなもののように感じますが、確実に甘いものでも砂糖が使用されていなければ緑になります。

 

■意識が大事!

実際は、どうなのだろうと疑いながら、日々注意して見るのも大切かもしれません。ラベルを確認するなどといった、日々の糖分に対する意識付けという点では、このラベル政策もいいのかもしれません。また、シンプルな色で分かれているので、子どもでも判断できるという利点があります。

体育の先生にこのマークのことを話してみると、今まで気づいていなかったとか、意識して見たことはなかったという意見がたくさんありました。とても良い策なのにもったいない。糖尿病患者を少しでも減らしていくためにも、病気に対する認知度はもちろん、こうした表示などの取り組みの認知度向上にも取組んでいく必要がありそうです。

 

今回、こちらの記事を参考にさせていただきました!

https://www.ganas.or.jp/20180107diabetes/

 

以上、スリランカレポートでした!

それではまた次回!!