sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

2017年度白山麓実習

こんばんは! 佐山ゼミ4回生の芳田彩希です。 今日は、8月30日〜9月4日にかけて行われた2017年度白山麓実習のご報告です!

今年度は、20年以上止まっている水車小屋の水車を復活させるという実習内容でした。 その水車とは、毎年の実習で私たちがお世話になっており、拠点を置かせてもらっている吉野工芸の里の敷地内にあるものです。 昨年度、工芸の里のある下吉野地区の皆さんとの座談会の際に受けた『水車がもう1度回っている姿が見たい』という声が、今回の水車小屋復活の原点となりました。

実習前から、下見で水車の部品となる木材に触れ、県立明和特別支援学校の前川哲昭先生が作ってくださった設計図を見ることで、その完成イメージを頭に浮かべることはできました。 しかし、実際に現地でいざ木材を組み立てようとした時『水車や水車小屋や復活させよう!』と口にすることは簡単である一方で、それを実現させることの難しさを痛感しました。 想像以上に木材が膨張してしまったり、曲がったそれらに穴を開けて固定することは非常に難しく、予定よりも組み立てが遅れたことで、皆が焦りと不安の中で作業を進めることもありました。 しかし、前川先生、白山市ジオパーク推進室職員の日比野剛さん、大橋加奈さん、そして地域振興協議会の西出一久会長を筆頭に、工芸の里の職員の皆さん、そして地元の方々のご協力のおかげで、実習4日目にして遂に水車が復活しました。その時のこと、はじめて回転した時のこと、その時に感じた気持ちや熱く込み上げてきたものは一生忘れないと思います。

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水車小屋復活を受け、実習5日目の9月3日には、水車小屋復活祭を開催しました。 日曜日の朝早くからのイベントにも関わらず、白山市山田憲昭市長や、総合政策学部の細見和志先生をはじめとした、約80人の方に来場いただきました。久しぶりに回る水車を見て懐かしそうに話をされている地元の方々の姿を見ると、本当に嬉しく感じました。また、その光景こそが私たちが1年前に思い描いた理想であり、これからもこの場所がたくさんの人に集まってもらえる、工芸の里のシンボルになればと強く思いました。 復活祭の後には、水車小屋の活用策の提案発表会を行いました。こちらにも、復活祭に続き非常に多くの方が来てくださりました。8期生にとっては、これほどの人数の前で話すのは初めての経験でしたが、堂々とした口調で発表する姿を見て頼もしかったです。また、発表した政策については市でも前向きに検討して下さるということで、これから自分たちの思いが実現していくことを思うととても楽しみです。

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今回の実習で最も感じたことは、自分たちがどれだけ多くのの方々に支えられ、助けられてこの実習が成り立っているのかということです。 そのことを当たり前に分かっていたつもりでしたが、今回の実習でよりそれを実感しました。 自分のやるべきことよりも私たちを優先して下さる方、ご多忙の中朝早くから遅くまで付きっきりで水車復活のためにご尽力くださった方、私たちが取り上げられた新聞記事を見て応援に来てくださった方… 皆さんの協力がなければ、今回の水車小屋復活は間違いなく成功しませんでした。 これほど多くの協力を得られたのは、過去に先輩方がステキな関係を築いてくださったおかげであり本当に感謝でいっぱいです。 今回の実習で、私の現役生としての活動は最後になりますが、これからも白山麓に毎年足を運び、必ず何か少しでも恩返しをしたいです。

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この3年間、白山麓ではもちろん、小豆島、幕張、リサーチフェア、リサーチコンソーシアム、その他いろいろな場所で経験し学ばせてもらった様々なことを胸に、残りの大学生活や春からの社会人生活が充実したものになるよう、努力していきたいと思います。

今年度は、本当にハードな実習でしたが…(笑) 水車が復活した他にも、地元の小学生やシルバーさんとの交流、バーベキューやお世話になった方への謝恩会など、嬉しい楽しいことがたくさんあり、あっという間の6日間でした! このメンバーで参加できてよかったし、この実習を3年間続けられたことに誇りを持っています。 本当に、ありがとうございました。

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長くなりましたが、読んでいただきありがとうございました! 最後のリサーチフェアに向けて、これから準備をはじめていきます。