パギ~!
マレーシアの自然公園でインターン中、佐山ゼミ三回生の本田香織です。
気が付けばもう8月!
5か月間のインターンも、とうとう最後の月になりました。
この4か月間一緒に働き兄と姉のように思っていた現地インターン生2人がインターンを終えてしまったり、クッキーを入れていたジップロックが閉まりきっていなかったらしく、部屋に何千匹ものアリが大量発生し殺虫剤とコロコロで戦ったりとヘコみ気味のこの頃ですが、残り1か月間気合を入れ直して全力で頑張りたいと思います。
そして最近ですが、いつものカウンター業務ではなく、連日野外である業務を行っています。
今回はその業務をしたいと思います。
【KSNPの業務~Mangrove Seedling編~】
今回紹介する業務は「Mangrove Seedling」という作業です。
私の働くKuala Selangor Nature Parkではマングローブ植林のアクティビティを行っているのですが、
その際に使用するマングローブの苗木もKSNP内で育てています。
Mangrove seedlingはこの苗木を育てるための一連の作業のことです。
まずこちらがKSNP内で広く自生しているマングローブの種子です。
こちらをひとまとめにして苗床で発芽させていきます。
実はこちらの作業はKSNPのスタッフではなく、マレーシアの先住民の方々の協力のもと行っています。
先住民の方がKSNPを訪れこの作業を行ってくれているそうなのですが、
私も現場を見たことがないため具体的にどのように作業を行っているのかはわからず…残念です。
そしてこの苗がある程度成長したら、一つ一つポットに植え替えていきます。
まずは泥詰め、
ポットの中にマングローブ林から運んできた泥を詰めていきます。
[caption id="attachment_4270" align="alignnone" width="300"] ↑こちらは以前KSNPを訪れた学生グループがお手伝いしてくださった際の写真です[/caption]
簡単そうに見える作業ですが、これが思いのほか疲れます。
泥を運んでくるのはもちろんですが、ポット内に均等に泥を敷き詰めなければならない上、
泥が硬すぎてもべちゃべちゃすぎてもダメなので意外とコツが必要です。
それが終わると植替え作業、
苗床でまとめて育てられていた苗を一本一本、先ほどのポットの中に植え替えていきます。
育った根を傷つけないようまっすぐ慎重に突き刺していきます。
そして成長しきったものが、こちらの苗木です。
ここまでの大きさに成長すれば、森の中に植林されます!
こういった感じでマングローブ植林用の苗木は育てられています。
この作業を通して、種子から植林までマングローブ植林のために行われている裏側を経験できただけでなく、先住民の方の協力など、環境NGO、そしてエコツーリズムの運営には地域の協力が不可欠であることを改めて実感することができました。
このインターンの目的の一つであった「エコツーリズムの運営を学ぶ」という一つの目標が少しですが達成できたように思います。
実はまだまだこの作業が続くため(3000本の植替えが目標ですが、まだ500本…)
残りの2500本がんばっていきたいと思います…!
ジュンパラギ!