sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

白山麓実習下見①

こんにちは。 佐山ゼミ4回生の芳田彩希です。 今日は7月1日の白山麓実習下見についてのご報告をします!

今回の下見は、実習を指導してくださっている野畠先生(関西学院大学総合政策研究科 リサーチ・コンソーシアム会計監査委員)引率のもと、7期の芳田、8期の大石が参加しました。 行程は以下の通りです。

8:00 京都山科駅を出発 11:00 金城短大到着。 水車作り。石川県立明和特別支援学校高等部の前川哲昭先生にご指導いただき、金城短大生も積極的に参加してくれました。短い時間でしたが楽しい作業でした。 imageimage 13:00 講義前半。 『白山手取川ジオパーク』について8期生の大石が金城短大 瀬戸ゼミ生に向けに講義。 白山手取川ジオパーク推進協議会の日比野さん(白山市観光文化部ジオパーク推進室)にもお越し頂き、補足説明を頂きながら進めることが出来ました。 image 13:45 講義後半。 野畠先生が、実習の目的や経緯について講義。 14:30 金城短大から吉野工芸の里に移動。 地域振興協議会の西出会長、篠原事務局長、スタッフの大田さんや松沢さんにご挨拶。水車小屋、鶉荘の「作家たち展」見学。 imageimage 16:00 帰阪

今回は、金城短大の瀬戸ゼミの皆さんとの水車作りと講義がメインの下見でした。 瀬戸ゼミとの交流は今年で3年目ですが、毎年メンバーが変わるので、今回も最初はとても緊張しました。 しかし、ゼミ生の皆さんはとても白山麓実習に興味を持ってくださり、積極的な参加のお陰で、学年を超えて良い雰囲気の中、水車作りや講義を行えました。 講義では、様々な意味で平野部に住む人の山麓部に対する考え方を知ることができました。 実際に、平野部に住む瀬戸ゼミの皆さんは、水の恩恵に対する感謝の気持ちをあまり持っていないのが現状で、平野部の人々と山麓部の人々の意識の差を改めて感じました。 また、山麓部についての印象を伺うと『不便そう』『住みたくない』などの意見も挙がり、その地域の活性化を考える身としては少し悲しくもなりました。 しかし、山麓から金沢市への移動時間が40分の一方で、私が住む神戸から三宮までが30分であることを例に挙げた時、その不便さとは本当に不便なのか?山麓=不便という先入観があるのではないか?ということを皆で考えられる良い機会となりました。 残念なことですが、平野部の人の中には、『山麓部は関係ない』と考える方も少なからずいます。 しかし、もし山に人が住まなくなれば、山に住む動物は平野部に降りてくるかもしれない。当たり前にある水が流れてこないかもしれない。その水の恵みで育つ魚がいなくなるかもしれない…知れば知るほど、山麓部は平野部の人々の当たり前を支えているように感じました。 平野部の人にとっての住みたくない場所で、不便な部分がある中でも生活をしている人達に対する共感が生まれることは、ジオパーク推進の大きな目的です。 今回の下見では、改めて地域活性化という言葉について考えさせられる良い機会となりました。 山麓の方と平野の方が、相互に理解しあい、手を携えて白山市を育てられるように、私たちも夏の実習に向けて頑張っていこうと思います! image