パギ~!
マレーに留学中、佐山ゼミ三回生の本田香織です。
先日、マレー系の上司に「シーフードとウエスタンどっちが好き?」と聞かれ
「(これはご飯に連れて行ってくれる流れ!やった!)シーフード!」といったところ
次の夜、本当にシーフードレストランに連れて行ってもらえたのですが、
なんと店員さん机に直接料理を並べだしました…!
マレー系は手でご飯を食べるため、フォークやスプーンがないことはよくあるのですが、
まさかのお皿までないスタイルにただただ驚きでした。
ちなみにこのように机に直接シーフードとご飯を盛って食べるスタイルを「SHELL OUT」というそうです。
そして料理とともに運ばれてきたのが、この日本ではめったに見かけないドライフルーツ「デーツ」です。
今週はこの「デーツ」について書いていきたいと思います!
【ムスリムの愛するフルーツ"デーツ"とは】
デーツとはナツメヤシの果実のことで、それを乾燥させドライフルーツにしたものがこちらです。
(画像元:https://www.4thavenue.net/j/shop/terms)
そのままでも食べられるそうですが、ドライフルーツにして食べる場合がほとんどだそうです。
デーツは東南アジアや中東などの暑い気候でも育ち、また豊富な栄養素を含んでいることから、
「生命の木」と呼ばれることもあるそうで、聖書やイスラム教の聖典であるコーランにも登場するそうです。
最近ではデーツが含む豊富な栄養価が注目され、
美容健康やダイエットにいいとされ日本でも少し話題になったみたいです。
またこれはネットで調べたときに知ったのですが、「おたふくソース」の原材料の一つでもあるそうです。
ではなぜデーツがレストランででてきたのかというと、
ラマダン明けにはまず初めにデーツを食べるという風習があるからです。
そのためラマダン期間中は、注文しなくてもサービスでデーツを出してくれる店も多いそうです。
このままでもかなり甘くおいしいのですが、
これにいくつかのスパイスの混ぜたペーストをつけて食べることもあるようです。
ヨーロッパではクリームチーズなどと一緒にお酒のあてとして食べるのだとか...
断食明けにデーツを食べる理由ははっきりとはしていませんが、
整腸作用や免疫力アップの効果があることから断食で空っぽになった胃を慣らすためという説や、
コーランに記されているストーリーに基づいているという説などがあるようです。
食べた瞬間「この味知ってる…!」となって考え込んだのですが、干し柿!
甘みやねっとりとした感じがまさに干し柿でした。すこし黒糖のような甘みがします!
あまりのおいしさに、後日スーパーで1パック買ってしまいました…。
これだけ入ってRM1.95(約55円)!安い!
ラマダン中はこれがスーパーの入り口やレジ前に積みあげられています。
私の買ったものは味気のないパッケージですが、断食明けのお祝いということで
大型のスーパーにはおしゃれにパッケージングされているものもたくさんあるようです。
またドバイには「bateel」という皇室御用達のデーツ専門店などもあり、
高級感あふれるパッケージからお土産に買って帰る人も多いのだとか...
[caption id="attachment_4089" align="alignnone" width="435"] ↑ドバイのデーツ専門店bateelのデーツ。かわいい...!(http://www.bateel-jordan.com/dates.htm)[/caption]
皆さんも東南アジアや中東を訪れた際にはぜひ一度試してみてください。
日本でもコストコなど輸入品店では手に入るようです!
それでは!ジュンパラギ!