sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

環境測定実習 第2回目 ~大気汚染編~

皆さんこんにちは。佐山ゼミ3回の中井康間です。

今回は環境測定実習第2回目について述べたいと思います。

6月3日土曜日に、前回と同じく関西環境技術センターにて、今回は大気汚染の測定をしました。

具体的には、大気中の二酸化窒素(以下、NO2)の含有量と粉塵の重さなどを計りました。

まず、私たち学生が二酸化炭素を採取するために、

測定4

この写真の下にある白いモノを、NO2を測定したい場所に置き、一週間ほど放置しているだけで、中に入っているろ紙にNO2が吸着するという仕組みになっています。2個いただいたので2地点で測定を行います。

私は、友人に協力を依頼し、神戸市西区と三田市を比較しました。ともに、家のベランダで調査を行いました。なぜこの2地点かというと、両地方ともニュータウン開発が行われているからです。そこで、交通量などの比較ができるのではないかと考えていました。

 

さて、具体的な検証方法ですが、まず、ろ紙を取り出し、蒸留水に30分ほど浸します。その間、NO2に反応する発色試薬を作っておきます。(発色試薬の作り方は、とてもややこしく長くなってしまうので、省略します。すみません。)

測定6

そして、30分後に蒸留水からろ紙を取り出し、作っておいた発色試薬をNO2が溶け出しているであろう蒸留水に入れると反応が起こり、下のようなピンク色になります。

測定1

写真の左側2つが三田で右側2つが神戸です。神戸のほうが少し色が濃いのが分かりますか?つまり、神戸のほうが空気がNO2によって汚されているということが分かりました。

次に、それを数字で表します。いかにも化学らしくなってきましたね。吸光度という数字を用います。色が濃くなるにつれて、光が液体に吸収されやすくなります。吸光度が高いほうが、空気が汚れているということになります。

測定5

画像の中の資料No.5と6が三田です。三田でもやや違いがありますね。資料No.7と8が神戸です。三田よりも大きいですね。

これが、NO2測定の方法です。

 

粉塵の測定方法は、ろ紙を吸引して、吸引する前と後で重さを量ることによって求めることができます。当日は交通量が少なく、粉塵は比較的少なめでした。

 

NO2の量は交通量やたばこを吸うか吸わないかによって大きく変化するそうです。私の友人の家族はたばこを吸わないそうなので、やはり神戸のニュータウンのほうが交通量が多い可能性があるという考察もできますね。

自分たちの調査が数字として具体的に証明されて、化学の面白さを改めて感じました。

また、余談ですが実習後にゼミ生の上田君と、焼き鳥を食べて帰りました。(笑)

 

いろいろな地点の大気の状態を調べていきたいと思いました。