sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

《留学体験レポートinマレーシア その5》

パギ~!こんにちは。マレーシアで社会貢献活動に参加中の佐本朱理です。

今日はアメリカ大統領選挙の話題でいっぱいのようですが、私の住むマレーシアの田舎では、「へえ、大統領選挙なんだ~」「誰と誰が戦ってるの~?」という会話が繰り広げられています。マレーシア国内の政治には関心がある人が多いのですが、国外の政治にはあまり関心がないのかもしれません。また、この政治に関する人々の意識も調査しておいおい書いていきたいと思います。

 

最近は、私の勤務するオフィスに猫やお猿さんがたびたび入ってきたり、勤務終了に公園内をジョギングしているとお猿さんに追いかけられ全速力で走って逃げたりと、自然の中で生きているなあ、と改めて感じる毎日を送っています。

そこで今日は、動物と人間の共生について、ここクアラセランゴール自然公園で生活を送っていて感じた問題意識を書きたいと思います。

【猿の餌付けへの疑問】

クアラセランゴール自然公園のとなりにマラワティーヒルと呼ばれる、灯台のある丘があります。そこは、マラッカ海峡が望め、サルに餌やりをできることから、観光名所になっています。お猿さんが餌を食べている姿は、確かにかわいらしいのですが、人間に餌をもらえることを覚えた猿は、お昼時になると10~20匹の群れで自然公園から街やマラワティーヒルへとつながる道まで出てきます。

もともと猿はマングローブ林などで生息し、カニを取ったり、植物を食べて生活していました。それが、人間が猿の食生活に介入することで、猿は餌を求めて、どんどん人間の生活圏に足を踏み入れつつあるのではないかと思うのです。

この問題意識を感じたのは、街のレストランで食事をしているときに、猿がレストランのすぐ前まで来て、レストランのバイキング形式の料理をじっと見つめていた時のことです。今は、まだ街に少し様子をうかがいに来る程度、自然公園内で人間の持つビニール袋を見て、餌と勘違いしてとろうとする、という程度かもしれません。(それでも日本ではあまりにも見慣れない光景で、私にとっては少し異常に感じるのですが...)ですが、猿はこの1か月で見てもよりアグレッシブになっているように感じるし、数年後、数十年後ここでどのように猿と人間がかかわるのだろうと考えると、あまり良い未来は考えられません。猿がこの土地の観光資源の一つになっているのは確かですが、その付き合い方を見直さなければ、ただ”餌付けのできるかわいい猿”という観光資源として利用していけなくなるのではないかと感じます。

 

今日は、今の自分にとって身近な存在でである動物と人のかかわりについて書きました。

最後までお付き合いいただき、ありがとうございます。

それでは!