こんばんは。栗本です。
今回は、先週日曜日に参加した「~命の水を訪ねて~自然と共生する持続可能なコミュニティを実感する旅」の報告を書かせていただきます! 更新が遅くなってすみませんでした。
7月26日(日)、3回生は私、ありさちゃん、藤井くん、4回生はひかるさん、わかなさんと一緒に、滋賀県の南比良というところに行ってきました。 このエクスカーションは、わかなさんが見つけて紹介してくださいました。
まず、比良駅に集合して 地元の方や滋賀県立大学の学生などと一緒に2チームに分かれました。 そして、山のふもとから川を辿って琵琶湖に向かいました。
①百閒堤(ひゃっけんづつみ) 百間堤とは、川の流れを変えるために作られたものです。 本来の川の流れだと、大雨が降ったときに下流の集落で洪水などの災害が起きてしまうのを防ぐために、集落を避けて川の流れを変えたそうです。 一間が約1.8mなので、百閒とは180mほどです。 これはペリーが黒船でやってきたくらいの時代に作られたそうです。いまだに使われているなんてすごいですよね! ちなみに、百閒堤よりもさらに上流には五間堤というのもありました。
②分流桝 川の水を、2つの集落に平等に分配するために分かれています。 ここでは、完全に平等に分流されていますが、さらに下流では田んぼの大きさなどによって分配する水の量が微妙に異なっていました。 水はとても透き通っていて、触ると冷たくて気持ちよかったです。
③コゲッチョ実演 コゲッチョとは、子供の遊びのことです。 これは、ムクドリをとらえるためのしかけです。子供の遊びは生活を支えていたそうです。 しかけの中には餌があり、ムクドリが餌を食べにしかけの中に入ろうとして木の枝に触れると、ネズミ取りのように捕えられるそうです。
④お墓 写真はありませんが、祖先の霊を祭るお墓が森の中にありました。
⑤シシ垣 シシ垣とは、里山と人間が住む集落を隔てるものです。 現在は使われておらず、もう少し集落に近い方に金属のフェンスがありました。いまだにイノシシなどは出るそうです。
⑥水車 今は手入れが大変ということでなくなってしまっていましたが、昔は水の流れを活かして、精米などのために水車が使われていたそうです。 観光資源にもなるので水車が復活するといいなぁと思いました。
⑦湖畔の生活(シマ、ハシ板、カワト) 山を下り、集落を抜け、琵琶湖にたどり着きました。 ハシ板というものがあり、そこで琵琶湖の水で野菜やお皿を洗っていたそうです。今も使っている人もいるそうです。 私たち関学生は、靴を脱いで琵琶湖の水に入りはしゃいでいました。 ふじいくんとわかなさんは水切り(石を投げるやつ)を楽しそうにしていました。あとで地元のおじさん方に、琵琶湖で遊んでる時が一番輝いていたよといわれて少しはずかしくなりました(笑)
⑧地元のこだわりお弁当 地産地消の食材を使ったお弁当をみんなで食べました。 地産地消の食材を食べることは、地元経済の活性化や地元の良さを再発見することにつながると思います。 今の時代、日本産の食材だけを、ましてや地元の食材だけを使った料理を作ることは難しいことを知りました。 私は一人暮らしをしている身として、地元の食材だけを使って料理を作ってみようと思いました。
⑨絵解き・ワークショップ・交流会 地元の方が、自然と共生してきた美しい比良の生活を次世代に残したい、という思いで絵屏風を作ったそうです。 この絵屏風は、昭和30年代以前の比良の生活と四季を表しています。 水車など、現在は使われていないものもありますが、 百閒堤や10年に一度行われるお祭りなど、数百年前からずっと続いているものもあり、それらが続いているのは地元の方々が誇りをもって次世代に受け継いでいるからだと思いました。絵屏風もそのいい例です。 また、交流会では、比良のいいところや今回のエクスカーションで学んだ点、感想、改善点を共有しました。 地元の方々は、私のようないち大学生の意見も真摯に聞いてくださり、比良のことが大好きで比良の良さを伝えたいと考えていることが伝わってきました。 私もこの夏休みに帰省したら、地元のことをもう一度見返して、地元の良さを再発見したいな、と思いました。
以上です。