sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文『「日本と台湾の大学生における地球温暖化に対する意識と行動に関する研究 -アンケート調査の結果を基にした重回帰分析を通して-』

こんにちは。3回生の櫻井晴菜です(^^) とうとう明日は卒業式ですね。佐山ゼミの基盤を作ってきてくださった一期生の皆さん、今までありがとうございました。 先輩方の流れを私たちがしっかりと受け継ぎ、成長させていきます! では、今回は進級論文について報告したいと思います。

私が執筆した論文のテーマは「日本と台湾の大学生における地球温暖化に対する意識と行動に関する研究 -アンケート調査の結果を基にした重回帰分析を通して-」です。 題目が長いですが(笑)ざっくり言うと私が留学した台湾大学生と関学生にアンケート調査をして、 環境配慮行動の頻度や傾向を、統計学的手法を用いて比較分析しました。

まず下の2点の仮説を立てました。 A) 日本の大学生よりも台湾の大学生の方が環境配慮行動を多く行う。 B) 節約意識は環境配慮行動に影響を与える。 結果的には仮説ABともに立証できました。 仮説Aを裏付ける理由のひとつとして「気候の違い」を挙げました。 例えば、台北市の年間平均気温は大阪市と比べて 6.2 度 高く、年間降水量も 2 倍以上多いので、 日本の学生より台湾の学生の方が気象や天候の変化に敏感になっているため、地球温暖化に対する危機感が生まれやすいのではないかと考察しました。 仮説Bに関して、節約意識は確かに環境配慮行動に影響することが判明したものの一部の行動に限られ、 むしろ各行動に対して「やりがい」を持っていることの方が環境配慮行動を起こすきっかけとして大きいことがわかりました。 そこで、卒業研究では環境配慮行動に「やりがい」を持たせ、多くの人々に行動を起こさせることに注目し、実験を含めて取り組んでいこうと考えています。

反省点としては、たくさんありますが主に社会調査の手法です。 アンケート調査のサンプル数が少なかったこと、もっと良い分析方法ができたこと、細かいことを挙げだすときりがないです。 もし、これからアンケート調査などの社会調査を行う予定の方がいれば、 社会調査の授業で学んだことを復習し、また統計学に詳しい先生や先輩に積極的に指導を求めに行くことをお勧めします。

良かったと思うのは、常に客観的な視点を持って文章を書いたことです。 自分の考えが矛盾していないか、説明不足ではないか、何度も読み返し、必要であれば自分の考えを支えるために参考文献などから意見を引用する。 中には文献から引用してきた文章を継ぎ合せただけの、自分の考えがない論文を書く学生がいますが、 せっかく大学で勉強してきたことを活かせていないのでもったいないと思います。

最後に、既にパブリックフォルダでも掲示されましたが、この論文が小島賞特別賞を受賞することになりました。 まさか頂けるとは思っていませんでしたが、頑張りが認められたことに嬉しく思っています。 これから論文を書く新3回生の皆さんも頑張ってください☆

再見!