sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

今夏の学び~第2章~

みなさん、こんにちは!3回生の上田です♪

以前に投稿させていただいた、フィリピンのスタディーツアーの続編を書きたいと思います。

私は初めての海外で、ストリートチルドレンや道端で生活する人々など、これまで目にしたことのない光景に悲しみと悔しさでいっぱいの混沌とした気持ちでスタディーツアーが始まりました。

ツアーで一番初めに訪れた団体はLampara house(ランパラハウス)という手作り雑貨を生産・販売している団体です。

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この団体は、女性が自立した生活を送れるようにということを目的に2012年AWEP(アジア女性自立プロジェクト)協力のもと設立されました。この団体はJFCの母親3名で構成されています。

【JFCとはJapanese-Filipino Children の略称です。この子どもたちの母親の多くは、1980年代から日本にエンターテイナーとして出稼ぎにきた女性たちです。また、近年日本からフィリピンへの旅行者や企業駐在員も増え、フィリピン人女性と日本人男性の出会いの機会は、かつてなかったほど多くなってきています。そのため、この十数年間にフィリピンで結婚式を挙げる日本人男性の数は、3万人をはるかに超えています。さらに、未婚で子どもをもうけるカップルもそれと同じくらいの数でいるといわれています。うまくいっている幸せなケースももちろんたくさんあります。しかし、中には、母親が出産のためにフィリピンに帰国し、子どもが生まれた後に、 さまざまな理由で関係が破綻したり、あるいは理由がわからないまま突然男性からの連絡が途絶えたりして、その結果、母と子がフィリピンに取り残されてしまうケースも多いのです。これが、現在、「JFC問題」としてフィリピンで大きな社会問題となっており、特に子どもの人権問題として、国際的にクローズアップされているのです。(http://www.jca.apc.org/jfcnet/monndai.htm)より引用】

彼女たちは水曜日から土曜日まで製品作りに取り組み、日曜日はマニラ郊外で開かれているサンデーマーケットにて商品の販売活動を行っています。このサンデーマーケットで、ランパラハウスのメンバー達は他団体とのネットワークを作り上げ、今では互いに仕事の提供を行ったりしています。例えば、マニラにある日本人女性によってオープンされたオーガニックレストランの従業員が身にするエプロンを作ったりと、一人あたりの少量の注文だけではなく、大量の商品発注も受けるようになりました。また、ランパラハウスの設立に大きく関わったAWEPに出荷を行い、フェアトレード商品として彼女たちが作った商品を日本でも販売しています。

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(マニラのサンデーマーケットでの販売活動の様子 https://www.facebook.com/awepkobe?sk=photos_streamより引用)

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(AWEPでの販売活動 https://www.facebook.com/awepkobe?sk=photos_streamより引用)

私が所属するフェアトレード団体Fair Trade "FROM"でもランパラハウスの商品を学内の生協にて販売していたこともあります!

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今回のツアーでは、このランパラハウスの訪問、作業所の見学、メンバーからの活動報告を受けました。

お話を聞いていくうちにランパラが直面する問題を知りました。メンバーは3名のみのため大量の注文を受けた時に対処しきれず、知り合いに助けてもらったりすることがあります。しかし、メンバーを増やすことは給与のこともあるのでそう簡単なことではないということ。また、ランパラハウスのメンバーの製品作りのノウハウは向上しているもののそれらの商品を販売していく広報が弱いこと、サンデーマーケットで販売を行う時に市場調査や顧客のニーズをまだまだ把握しきれていない、ミシンの機械そのものが旧式のため作業効率が悪いなど様々な問題がありました。

これらを受け、ツアー参加者と共にランパラハウスがより良い団体として成長できるような戦略を話し合い、プレゼンで発表しました。

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ツアーで一番良かった経験はこのランパラハウスに訪問できたことだと心の底から感じています。ツアー後、私はランパラハウスにステイし、1週間ほど働かせていただきました。基本は、ランパラハウスのメンバーが苦手なパソコン操作の仕事でした。メンバーの名刺作りやホームページの作成、ビラ作りなど短い期間でしたが様々な仕事をできて、とても充実していました。彼女たちとの貴重な出会いは本当に素晴らしいものでした。これからも何らかの形で携わっていくことができればと思います。

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次回は、ツアーで訪問したその他の団体について書こうと思います!

お読みいただき、ありがとうございました☆