sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

お久しぶりです!佐山ゼミ4年生の永田良樹です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。感染拡大を防ぐために授業や会社の面接がオンラインになったり、アルバイト先が急遽休業になったりで動揺している方も多いかと思います。私はといいますと動画配信サービスに登録し、映画やアニメをダラダラとみて毎日を過ごしています。すみません。勉強します。笑

さて今回は、3年時に提出した進級論文について書かせていただきます。私の論文の題名は、「世界遺産の意義を問い直す」です。私は旅行が好きで国内外問わず休みの旅に旅行をするのですが、福岡県の志賀島というところに観光した際、島の観光地化によって経済を発展させるはずが、かえって元々の地域住民の産業に悪影響が及んでいるというお話を伺いました。2019年7月に私の地元の観光地である大仙陵古墳世界遺産に登録されましたが、この世界遺産が地元産業に悪影響が及ぶことを危惧したことをきっかけにこの論文を執筆し、世界遺産とはどういうものでどうあるべきかを論じました。

 

古墳

国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成

 

ところで世界遺産の登録とは何のために行うのでしょうか。地域の魅力を発信し、人口増加・経済発展を目指すためだと考える人もいらっしゃると思います。しかしこれはむしろ反対で、地域の開発をある程度諦めてでも、世界の中で顕著で普遍的価値を要する建造物(場所)であり、これを守っていくためのものです。いわば宣言のようなものとも言い換えられます。

ただ実際問題世界遺産誘致には多額のお金(多くは税金)がかかるため、経済的価値がないものを保護する方策に賛同する方は多くないと考えられます。

なので、世界遺産登録を地域にとってよりよいものとするためには世界遺産とは何かを地域住民が理解し、自分たちの文化を守るためにボトムアップで働きかけるべきだと考えています。これができれば大仙陵古墳の登録も成功だったと言われるのではないでしょうか。これを切に望みます。

卒業論文にて研究を進めていくかはまだ未定です。というのも登録されたばかりでデータが少ないこと、さらにコロナウイルスの影響で世界全体で観光者数が激減していて有効な数字が導き出せそうにないためです。ただこの研究を生かし、データのある地域においてもう少し深く調べ成功例と失敗例の比較ができるのではないかと漠然と考えています。

いつもながら長々書いてしまいすみません。

いよいよ明日からオンライン授業開始ですね。生徒だけでなく教授陣にとっても初めての試みで、考えられないような不備が起こることもあるでしょう。しかしこんな時こそゼミ生や友達と助け合いながら皆でこの困難を乗り越えてゆきましょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

 

永田良樹