こんにちは。佐山ゼミ3回生の中崎です。
先日はお返しコンでした。少人数ながら2回生、4回生と楽しくお酒を楽しみました!
2回生の皆さん、これから1年間よろしくお願いします。
ここでは、進級論文の概要を書きたいと思います。
テーマは、「TPPの影響から阿蘇の畜産農家を守る施策研究」です。
①研究のきっかけ
私は夏の実習で阿蘇に行き、輪地切りのボランティアに参加しました。そして阿蘇の草原を初めて目にし、その雄大さや広大さに感動しました。しかし同時に草原維持に関して問題が多く存在することも知りました。
・草原維持はボランティアの手によって守られていること(ボランティアの仕事がめちゃくちゃ大変!!→若い力が必要)
・ボランティアの高齢化
・草原維持に大きく関わるあか牛の飼養頭数の減少
これらの問題を知り、この素晴らしい自然を残すためなんとか力になりたい、と思い論文のテーマにしようと思いました。
②あか牛について
そもそもあか牛とは、正確には褐毛和種と言われ、熊本系と高知系に分類されます。
あか牛は、寒さ暑さに強く、温厚な性格で飼育しやすいと言われています。赤身が多く、適度な脂肪分を含み、旨味と柔らかさ、ヘルシーさを兼ね備えているとてもおいしいお肉です。
私も実際阿蘇で食べました。めちゃくちゃうまいです。
このあか牛が、草原維持に一役を担っているのです。
あか牛は1日に草原の草を4〜50キロを食べます。「食べる」ことによって人間が刈るはずだった草を「刈って」くれているのです。これは草原の景観保護、生態系維持に役に立ちます。そもそも草原は半自然的なもので、人間の手を加えないと森林化してしまい、草原固有の性質が失われてしまいます。
しかしあか牛の飼養頭数は年々減り続けていました。
1991年の牛肉自由化や関税削減や、和牛にシフトする農家が増えたことなどが影響したと考えられます。
③仮説
最近はあか牛ファンディングや、PRなどで徐々に盛り返してきています。
しかし去年政府が大筋合意したTPPによって、あか牛はまた減ってしまうのではないか、と考えました。TPPの概要については省きます。
このTPPにより
・牛肉の関税は現在38.5%→16年後9%に
・セーフガードは四年間発生しなければ消滅
・和牛へとシフトする農家の増加の可能性
などの影響が考えられます。
過去と同様に、関税が動けばあか牛農家の数も動くだろうと考えました。
④研究目的、方法
この研究での目的は、TPPの影響を受けながらも、あか牛の農家数を維持、または増加させる政策・試作の考案です。
大学教授や実際の農家さんと、電話やメールのインタビュー形式で意見交換していきたいと考えています。また夏の実習で、あか牛農家さんを訪問し、意見交換したいと考えています。
以上が私の進級論文の概要です。
今回の論文を書くにあたり、東海大学の先生方に貴重な意見を頂きました。この場を借りてお礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。
では、良い論文になるよう頑張ります!!
この記事ではすごくわかりやすく書かれています。