sandasatoyamacamのブログ

関西学院大学 総合政策 佐山浩ゼミ(研究室)

進級論文について

こんにちは!佐山ゼミ三回生の山川恵加です。

 

私は「学校給食における地産地消の在り方」というテーマで進級論文に取り組みました。

 

現代日本では1次産業が衰退気味であるために、若者の農産物に興味や愛着心が弱くなっています。そのため私は若者に地元の農産物を好きになってもらうことで、この問題を少しでも解決できるのではないかと思いました。そして若者が農産物に触れる一番の機会は学校給食であると思いこのテーマを選びました。

 

論文の概要としては、はじめに学校給食について定義や歴史を研究しました。核家族化や両親の共働きなどのライフスタイルや環境の変化の影響で、小学校は以前からほとんどの学校で給食が実施されているのに対して、中学校は学校給食実施率が上昇したことが明らかになりました。さらに給食には種類があるだけではなく、調理方式にも違いがあり、自校方式・センター方式・親子方式・弁当外注方式の4つが存在することが分かりました。

 

そして次に地産地消と学校給食の関係性について調べました。平成 17 年6月に制定した食育基本法を受けて改正された学校給食法において、学校給食は栄養補給に留まらず、学校教育の一環であると位置づけられて、地場産物を給食や食育活動に積極的に利用することが進められています。文部科学省の学校給食における地場産物・国産食材の使用状況によると、山口県は地場産物85.2%、国産食材97.5%とどちらも全国1位でした。これに比べ、大阪府の地場産物6.6%、東京都の地場産物6.8%と都心は数値が低いです。また、兵庫県に関しては地場産物46.2%、国産食材85.8%と全国平均に比べ低かったです。ここで、なぜ山口県の学校給食における地場産物・国産食材の使用割合が高いのか調査してみました。その結果、山口県でJAや水産関係団体と共に、学校給食での地産地消の推進のため、県産品購入に対する補助や、農林水産業の活性化のために支援を行っていることが分かりました。このような取組を実際に三田市にも導入できないのか現在研究中です。そして、課題点を明確にし、解決策を提案できることが最終的なゴールです。